• TOP
  • オンパックスのものづくり

オンパックスのものづくり

お客様に「心のこもった温かさ」をお届けするために、
これまで様々な温熱製品を生み出してきました。
そんな製品に対する現場のこだわりと、
ものづくりへの想いをご紹介します。

エステー マイコール
株式会社
栃木新工場

  • 土地面積:20,496m² 
  • 延床面積:8,339m²
  • 生産開始:2019年4月

新しいものにいち早く取り組み、
お客様に感動を与えたい。

エステー マイコール株式会社

技術開発課坂本光浩

入社31年目*。生産ライン・生産技術の現場で製造管理を約20年担当し、品質向上に従事。直近の約10年は、オンパックスのほとんどの新製品開発に携わってきた「カイロ職人」。
*エステー マイコールの前身であるマイコールを含む

坂本光浩

開発のポリシー

より温かく、
より心地よく

はるオンパックス

はるオンパックス

2007年まで、カイロの中身を包んでいる外側の布は、競合他社、同業社すべてにおいて“スパンボンド”という不織布を使っていました。スパンボンドはナイロンやポリプロピレンなどの素材でできていて、もちろん良い素材ではあるのですが、「もっとソフトで手触りがよく、保温性も高いカイロにするには」という視点から、 “スパンレース”という不織布に変えました。
スパンレースの特長は何と言っても手触りの「まろやかさ」。寝具で例えるなら、シーツと毛布くらい違います。カイロ業界にとってはまったく新しい素材なので、資材メーカーから調達するのに色々とハードルもありました。でも「カイロは貼って温かいのは当たり前。その前に、手にとった時点で品質の違いを出したい」という想いもありましたし、最初に触れたときの手触りが印象的だったので、何とかハードルをクリアして導入しました。
カイロは外側の不織布を変えると、かさも変わりますし、保温性も変化します。当然、生産ラインもそれに合わせて改良が必要になり、加工条件や温度測定などの条件を1ラインではなく、すべてのラインで調整していきました。簡単なことではありませんでしたが、当社は他にも新しい材料を使っていくことに積極的に取り組んでいたので、それが後押しにもなりましたね。

足ぽかシート

足ぽかシート

当社は2019年の4月から新しい工場で生産しているのですが、そのタイミングで足ぽかシートの中身の材料製造の設備を他のシリーズと一本化して効率化を図りました。その際、今までよりも安定した温度が供給できるように、中身の材料も変えたんです。配合のレシピは50種類以上は作りましたね。
製品の温度測定は、社員みんなで温度測定器をつけて試作品を足に入れたりして行なっています。さらに、製品の性能については、実際に冬場のシーンを想定し、自分の体を使って温度を確認して決定しています。まず人が確認して、その結果を管理するために測定器などの機械がある、と我々は考えています。
そもそも足ぽかシートは、他にない薄さが特長の足もと用シート型カイロとして認知されていましたが、さらに品質を上げることができました。

貼らないオンパックス

貼らないオンパックス

これは手に持って握って使うカイロなので、まず触感を損なわないことが大事です。中身は握り心地を考慮して材料を配合し、充填しています。
さらにオンパックスは見た目の清潔感にもこだわっています。
具体的にはフィルムの白さ。他よりも、より白い素材を使うことで中身が透けず、綺麗な白さを保ったまま使えるようにしています。

こだわり・ゆずれないこと

今より良いものを、
業界でいち早く

製品を改良するからには、今よりも必ず良くなっていないと意味がありませんよね。我々はそれを業界でいち早くやることにこだわってきました。「今より良くする」「業界でいち早く」。常にこの二つを念頭に開発しています。そうでないと感動を与えることはできませんし、お客様を増やすこともできないと思っています。
そうやって開発したものが無事に上市できた時、世に出た時は、とりあえず一安心。ホッとしますね。
商品は小売店などのバイヤーさんを通じて市場に出て行くわけですが、その際に「これはいいですね!」といったポジティブな声をいただけると、本当に良かったなと思います。

今後の目標

より信頼される
カイロブランドへ

より信頼されるカイロブランドへ

これまでも、業界の先頭に立って新しいものを導入してきましたが、それをすべての商品に展開するなど、さらに先を見て、もう一歩先に行けることができたら良かったな、と思うところはあります。それには、もっと市場の情報を吸い上げて、お客様がどんな気持ちでカイロを使っているのか、ニーズを深堀りして把握する必要がありますが、ものづくりの現場の人間だけじゃ難しいですよね。営業、流通など関係する人とさらに連携し、協力し合って情報をもらいながら商品を展開して行くことで、よりお客様の信頼を得られるカイロブランドとして育てていきたい。ゴールはまだまだ!業界の中で遅れることなく先陣を切ってやっていきたいですね。

徹底した検査で、お客様が信頼できる
良いものだけを届けたい。

エステー マイコール株式会社

品質管理課久保省一

入社12年目*。これまでの担当業務は「品質管理」一筋。原材料の検査から、製造〜出荷前の最終チェックまで様々な段階で製品を見続け、クオリティーを保証してきた「オンパックス品質の番人」。
*エステー マイコールの前身であるマイコールを含む

久保省一

品質管理のポリシー

一番厳しいと言われる
オンパックスの合格基準

一番厳しいと言われるオンパックスの合格基準

例えば “はるオンパックス” の場合、この商品は衣類に直接貼って使うカイロなので、温度の安定感が何よりも重要です。上がり過ぎると危険ですし、下がり過ぎると温もりを感じにくい。つまり「心地よい温感」と「安全性」。この二つを両立させる温度を長時間保つことが、貼るカイロとしての価値ですから、理想の温度が一定になるように各工程で検査をしています。
資材の受け入れ、原料配合、充填、梱包、出荷前、各工程で合格基準に達したものだけが通過できるよう、検査は毎日行なっています。資材メーカーによると、当社の合格基準は取引先の中で一番厳しいとのことです。より品質を高めるために合格基準の幅は毎年狭めていっているので、資材メーカーさんは大変だと思いますが、ご協力いただいています。

生産ライン・技術のこだわり

クレームゼロを目指して

クレームゼロを目指して

工場の方針として、「クレームゼロ」を掲げてやっています。「絶対に不適合品を世に出さない」という想いを現場スタッフ一同で共有し、各工程の各時間帯において、細心の注意を払って検査しています。
生産ラインの機械、技術の面では、例えば発熱剤の粉は、量の違いが持続時間に影響するので、一定にするのはもちろんですが、カイロの四隅までしっかり入るように工夫しています。
今の工場は2019年4月に竣工したばかりで、資材の受け入れから出荷まですべてのラインで生産効率が上がりました。それが品質向上にもつながっていると思いますが、機械だけでは限界がありますので、人と機械がカバーし合い、良いものだけを無駄なく出荷できるように取り組んでいます。

今後の目標

お客様の変化に
対応し続ける

オンパックスの品質は既にかなり高いレベルにあると自負していますが、今よりも、さらにお客様に愛される製品づくりのために、より品質を上げたいと思っています。

お客様は常に変化しています。生活環境や気候の変動など、様々な要素の影響を受けて、ものに対する気持ちや購買行動が変わります。そういうものをエステーグループ全体でつぶさに共有し合って、まだまだ先を見て、より良いモノづくりをしていきたいですね。